一酸化炭素は、二酸化炭素と似た名前ですが、危険性がはるかに高い物質です。ごくわずかな量が体内に入るだけでも死に直結します。
少量が充分な酸素がない環境で火気を使用したときの “不完全燃焼” により、一酸化炭素は生成されます。 窓を閉め切った状態で七輪 (炭火) を使ったり、屋外であってもテント内で煮炊きをしたりといった事が原因の一酸化炭素酸中毒事故は毎年一定数発生しています。
消防法で各家庭に設置が義務付けられている火災報知器には一酸化炭素検知機能が付いている物も多いので、自宅の火災報知器を一度確認すると良いでしょう。
また、タバコの吸気中や車の排気ガス内にも一酸化炭素が含まれており、喫煙常習者や交通量の多い場所で働く労働者は、そうでない人と比べて体内に蓄積されている一酸化炭素の割合は数倍多いという報告があります。