二酸化炭素濃度計を導入する際に気をつけることはなにか

注意すべき点が3つあります。

(1)測定方式にNDIR方式が採用された製品か

二酸化炭素濃度計を利用して濃度測定を行う理由は、「正しい濃度が知る」ためです。NDIR方式は、他の二酸化炭素濃度測定方式と比べて、測定値の正確性に優れているため、正確な測定を行いたい場合はNDIR方式の濃度計を利用しましょう。

(2)暖機運転が行える製品か

暖機運転は、測定開始前に一定時間ウォームアップ運転を行うことで、測定値の正確性を高めるための仕組みです。暖機運転を搭載していない製品は、電源を入れるとすぐに測定が開始されるため、測定値の正確性が劣ります。検討している製品は暖機運転を行うかどうかを確認しましょう。

(3)メーカー直販、またはメーカー正規代理店からの購入か

二酸化炭素濃度計は、メーカーから直接購入するか、メーカーの正規販売店から購入すべきです。

 

二酸化炭素濃度計の販売企業の中には、「製品を販売しているが製品知識がない」「複雑な商流や輸入卸からの仕入れなどで、問題が発生してもメーカーに直接問い合わるルートがない」企業が多数あります。

 

こうした企業から製品を購入した場合、問題が発生しても「的はずれな回答が繰り返される」「何が問題かを調べずうやむやにされる」ことがあり、結果、「問題が解決されず放置されてしまう」ケースがあるためです。

 

メーカーについては、以下が具体的な確認方法です。 

  • 製品のメーカー名(製造元)を確認する。
  • メーカーのホームページを確認する。
    • ホームページが確認できない場合は、メーカーからのサポートは期待できません。
  • メーカーのホームページに「日本語ページ]があるかどうかを確認する。
    • 日本語ページがない場合、日本語でのサポートは行われないため、「英語や中国語でサポート要請」「言語の問題で、問題解決に長い時間がかかる」「やり取りが複雑化する」ことがあるため、注意が必要です。また、現物確認のため海外に製品を発送する必要が生じる場合もあります。
  • 販売者のホームページを確認する。
    • 販売者のホームページがない場合、技術的な知識がなく、製品の輸入販売・転売のみを行っている企業の可能性が高いです。製品サポートは期待できません。
  • 販売者がメーカーの正規販売店かどうかを確認する。
    • 正規販売店でない場合、通常メーカーサポートが受けられないため、問題が発生しても解決されない可能性があります。